『日本妖怪学大全』

小松和彦編『日本妖怪学大全』小学館、2003.4


小松和彦「妖怪と妖怪研究―序論に代えて―」pp.009-028.
香川雅信「遊びの中の妖怪たち―近世後期における妖怪観の転換―」pp.031-064.
岩城紀子「妖怪浄土双六考」pp.065-101.
湯本豪一「予言する幻獣―アマビコを中心に―」pp.103-125.
武田雅哉「清朝末期の画報に見える日本の怪物報道」pp.127-143.
アダム・カバット「「創作」としての妖怪―馬琴作『化競丑満鐘』の笑い―」pp.145-178.
横山泰子「近世文化における轆轤首の形状について」pp.179-204.
諏訪春雄「幽霊・妖怪の図像学」pp.205-225.
堤邦彦「怨みを背負った旅人たち―廻国・懺悔の怪異空間―」pp.229-256.
田中貴子「『渓嵐拾葉集』に於ける「怪異」の諸相―「怪異」を記述すること―」pp.257-276.
大高洋司「怪談情話論―『壺童』と『怪談奇縁』―」pp.277-294.
高田衛「江戸怪談狂言、その祝祭性をめぐって―小平次とお岩の禁忌を考える―」pp.295-319.
石井明「怪談噺の誕生」pp.321-350.
内藤正敏「三遊亭円朝の怪談に隠された“王権と幽霊”の物語―「怪談乳房榎」と「怪談牡丹灯籠」―」pp.351-390.
小松和彦「猿鬼退治伝説考―能登半島・柳田村当目の伝承をめぐって―」pp.393-423.
常光徹「二股の霊性と怪異伝承」pp.425-443.
板橋作美「俗信における怪異について―真ん中で不思議が起きる―」pp.445-477.
安井眞奈美「「胎児分離」埋葬の習俗と出産をめぐる怪異のフォークロア―その生成と消滅に関する考察―」pp.479-509.
山田奨治「鳴弦蟇目と鵼退治―俗信の生成過程―」pp.511-543.
京極夏彦「通俗的「妖怪」概念の成立に関する一考察」pp.547-582.
一柳廣孝「一九二〇年代、〈心霊〉は増殖する」pp.583-598.
鈴木貞美「魔都をめぐって」pp.599-618.
橋爪紳也「化物屋敷再考」pp.619-633.
マイケル・フォスター「「私、きれい？」―女性週刊誌に見られる「口裂け女」―」pp.635-667.